子供の英語学習の意味

低年齢であればあるほど、母語を習得するのと同様に異国の言葉でも抵抗なく慣れ親しんでいくことができます。それは理屈なしで言葉をそのまま受け入れ、吸収することができるからです。特に耳(聴覚器官)と舌(発音器官)が柔軟な時期なので、発音面において聞いた英語の音を忠実に再現しやすい特徴があると言えます。要するに自然な発音を身につけて話すことができるのと同時に音を聞き分ける能力がすぐれているこの時期に、英語のシャワー浴びせかけることで自然に英語の耳と口を形成することができるのです。

言語を習慣として機械的・無意識的に習得していく幼児期の子供の特性を、言語学習における条件学習能力といいます。子供が母語を習得する際に発揮するのがこの能力です。それに対して、言語を概念的にとらえ、理屈で習得しようとする能力を概念学習能力といいます。この二つの関係は10歳前後に逆転すると言われています。
また、8歳くらいまでは間違いを恐れず、聞いたままの英語をそのまま声に出して真似ることが出来ますが、9歳を過ぎる頃から自意識が強くなり、間違えたら恥ずかしい、間違えたくない、などの感情が生まれる傾向にあります(これを9歳の壁といいます)。それゆえ、なるべくその時期までに英語を自然に発話する習慣を身に付けさせるのです。また、この時期を境に文法なども教え、学習としての英語を身に付ける(概念学習能力を引き出す)方法で指導すると効率的な学習ができると言えます。

英語学習は、世界の文化の違いを知り、関心を持ち、理解し共感できる心を幼児期から養うひとつのきっかけとなります。英語を学ぶことで、複眼的思考と異文化理解の促進を図るのです。

英語はコミュニケーションの手段として実際「使える」ことが大切です。英語を使って人々と交流を図ろうとする積極的な態度を培うことも、英語教育における重要な目的のひとつです。英語は使って初めてその価値があります。身構えて難しいものととらえがちな中高生より早い時期に「英語は使うもの」という感覚を身につけさせることが、小さいうちから英語学習を始める大切な理由の一つです。